2023/04/02 07:25

ペアリング

冬眠明けの成熟したオスとメスを準備します。成熟の目安ですが羽化してから4~6か月経てば成熟したと言われているため、昨年に羽化して冬眠させた個体が良いと思います。気温が安定して20度以上になってから1週間ほど同居させます。ケースはクリアースライダー小などの狭いケースがいいです。また、関東地域でしたら4月中旬から下旬ごろに同居させる感じです。今までの経験上、国産オオクワガタは同居中にオスがメスを襲うことがなかったので、あご縛りをしたことがありません。ただ、念のため気になる人はオスのあご縛りをしましょう。

産卵セット

コナラやクヌギ産卵材の皮をすべて取り除きます。その後、材を水に浸して材から気泡が出なくなるまで30分ほど待ちます。材を持って十分に水分が含まれているのを確認して、日陰干しを5~10分ほどします。人によっては数時間材を水につけている方もいますが、私の場合は短時間で産卵セットを組みたいこともあって短時間で済ませています。ただ、今までこの方法で幼虫が取れているのでいいかなと思っています。そして、マットを木の棒などで押し固めながら5cmほど詰めます。その上に先ほどの産卵木を置きます。産卵木の周りに柔らかめのマットを2~3cmほど入れます。その後、ゼリーと転倒防止用の枝を入れて完成になります。また、マットは幼虫飼育に使用可能なマットを選びましょう。

産卵セット
産卵セットにメスを投入

産卵セットとその後

産卵セットにメスを入れてから材にカビが発生します。ただ、ある程度するとメスの分泌物でカビが減っていきますので、そのまま放置しましょう。また、メスが産む気になると写真のように材をバキバキにします。私の経験上、オオクワガタのメスは毎回材をバキバキにして産卵しています。

産卵セットがバキバキです

産卵セットにメスを投入してから1か月ほど経過したら、メスを取り出します。取り出す理由ですが、メスが幼虫を捕食する可能性があるためです。残念なことにならないように必ず1か月後にはメスを取り出しましょう。メスを取り出してから更に1か月後に割り出しをします。
おそらく、順調に幼虫が育っていれば割り出しをする前にケースから幼虫を確認することができます。幼虫の確認ができれば一安心ですね。割り出しをして、幼虫をマットに一時保管して、幼虫飼育用のオオヒラタケの菌糸ビンを準備しましょう。幼虫の管理方法については別の機会で述べたいと思います。
幼虫がケースから見えます