2023/03/26 15:28



日本のオオクワガタは、世界的に見ても最も美しいクワガタムシの一種であり、クワガタムシの中でも特に人気が高い種類のひとつです。また、日本在来種ですので温度管理は外来種に比べればハードルが低いです。

【外見】 日本のオオクワガタは、オスの成虫で体長が50〜90mm程度です。2022年のビークワ飼育レコードによると飼育レコードで93.2mm、野外レコードで76.6mmになります。また、特徴は大顎が非常に大きく発達しています。大顎の形状や色彩は個体によって異なり、その美しさから「生きた宝石」とも称されます。また、メスの成虫はオスよりも小さく、大顎が発達しない傾向があります。

【生態】 日本のオオクワガタは、幼虫期間を過ごす腐木が豊富な森林地帯に分布しています。人工の飼育環境下ではマットや菌糸ビンで育てます。また、成虫になってからは、主に樹液や果汁、花の蜜などを餌として摂取します。また、オス同士での縄張り争いが激しく、大きな大顎を使って相手を攻撃することがあります。

【繁殖】 日本のオオクワガタは、成虫になってから数週間の間に、メスを探して求愛行動を行います。メスを見つけると、オスは大顎を使ってメスを掴み、体内に精子を送り込んで交尾を行います。メスは交尾後、数日から1週間程度で産卵し、卵から孵化した幼虫は腐木で生活します。

【人との関係】 日本のオオクワガタは、その美しい外見や珍しさから、愛好家の間で人気が高く、ペットとして飼育されることがあります。クワガタムシの中ではかなり長生きで3年ほど生きます。しかし、野生のオオクワガタは保護の対象となっている場合があり、取り扱いには注意が必要です。